ムクドリの集団ねぐら よくあるご質問

ムクドリの追い払いについて

ムクドリの集団ねぐらを解消するにはどうしたらいいですか? ムクドリを追い払うには?

街路樹をねぐらにしているムクドリに対しては木を強剪定することでねぐらを解消することができます。葉を残すような剪定では一時的な効果があっても十分な効果を得ることはできません。街路樹は夏場に太陽を遮るための木陰をつくるためのものでもあり、また美しい景観をつくるためのものでもあります。それを強剪定したのでは意味がなくなります。それに強剪定しても上に電線があればそちらにねぐらを移すこともあります。
他にもネットで木を覆うこともされていますが、こちらも景観はよくないですし、ネットをかぶせた上にねぐらをつくることもあり効果は限定的です。
次によく使われるのは光です。主にレーザーやLEDが使用されます。確かにムクドリが飛来した時にレーザーやLEDをあてるとムクドリは飛び立ちますが、何回か同じ場所に戻ってきて、そのうち完全に辺りが暗くなってムクドリが寝てしまうと、レーザーをムクドリの目に直接あてても全く反応しなくなります。
一番効果的なのは大きな音、振動による追い払いです。爆竹やロケット花火くらいの音を出せばムクドリは飛び立ちます。しかし付近に移動しただけだと、音を出すのをやめると、しばらくして元の場所に戻ってきます。追い払うにはムクドリの集団が小さくなるまで追い払い、違う場所でねぐらを見つけて戻ってこなくなるまで追い払わないといけません。しかも数日連続で行う必要があります。
アブコのBBスイーパーは爆竹やロケット花火程大きな音ではなく高速バルスのパターンでムクドリを追い払う効率的な音を発生させており、初めての方でも簡単に追い払いができます。

超音波はムクドリに効果がありますか?

鳥が聞こえる周波数は200Hz~8000Hzと言われています。超音波は20000Hzを超える音であるため、鳥には聞こえないとされています。アブコでもムクドリにいろいろな周波数の超音波を至近距離から発生させテストしましたが、全く反応がありませんでした。超音波単体では全く効果がないようです。BBスイーパーは超音波成分を含む周波数を発生させ、一番ムクドリが反応する周波数を中心に吃驚効果を与えるように工夫しています。

ムクドリの追い払いに鷹は効果がありますか?

結論から言うと、特に鷹が追い払いに大きな効果があるわけではありません。鷹を飛ばすことで、「ムクドリに対して天敵がいて危険な場所と刷り込みをさせる狙いがある」とよく言われますが、それなら一度追い払えばムクドリは戻らないはずですが、実際の追い払いを見るとムクドリは何度も戻ってきます。対応される鷹匠さんによりますが、中途半端にムクドリが残った状態で作業を終了されるためムクドリを追い払え切れない業者さんもいて、後処理を依頼されることもあります。ムクドリの集団ねぐらを解消するには?のご質問で回答していますが、ムクドリのねぐらを解消するためには初日にほぼ完全にムクドリをその場所から追い払う必要があり、さらに次の日も続けて同様の作業をすることが必要になります。鷹でも音でも追い払う作業は同じです。

ムクドリのねぐらでの習性について

ムクドリが駅前によく群れるのはなぜですか?

ムクドリが集団で駅前にねぐらを作るのはリスク回避のためと言われています。駅前の人通りの多い明るい場所に集団でいると、天敵であるフクロウやイタチに襲われることから防げます。また仮に襲われたとしても集団でいることで被害を軽減できます。人間には迷惑なことですが、ムクドリにとって駅前はやすらぎの場所なのでしょう。

ムクドリは何時ごろねぐらにやってきますか?

日の入り時刻の数分くらい前にねぐら入りすることが多いです。遠くから飛んできて直接ねぐらに入るムクドリも集団もいますが、大抵の場合は、日の入り時刻の30分くらい前から近くの電線やビルの屋上などに止まり始め、日の入りの10分くらい前に飛び立ち上空を舞いながら、ねぐらに入ることが多いです。ねぐらが安全か警戒していると思われます。

ムクドリが集団でねぐらをつくる時期はいつですか

繁殖期が終わり若鳥が巣立ち始めると集団ねぐらを形成するようになります。早いところでは駅前の街路樹に5月ごろから群れ始め、8月から9月にピークを迎えます。日本では多いところでは5000羽近くの集団になる場合もあります。10月に入ると街中のねぐらは解消し始め、12月になるとほぼ街中からはいなくなります。ただし数は減りますが年中街中をねぐらにする場合もあります。また冬は小さな集団となるため目立ちにくくはなりますが、竹やぶや街中の電線にも小さな冬ねぐらを作ります。集団が小さい上に頻繁にねぐらを変えるため夏、秋のように目立たなくなります。

ムクドリは昼間はどこにいますか

昼間は主に餌を取っているので、エサのある場所に集まります。畑や河川敷、林や公園などでよく見かけます。餌を取っていないときは電線などで休んでいます。単独行動する場合もありますが、集団でいることの方が多いようです。ムクドリの多い地域では昼間から数百羽の集団でいることもよくあります。

ムクドリは雨でも来るのでしょうか?

ムクドリは雨でも嵐でもねぐらにやってきます。台風の後には、下に落ちて死んでいるムクドリがいることがあります。自然の世界では寝るのも大変なんですね。

ムクドリは何を食べますか?

ムクドリは雑食性で、虫や木の実などを食べます。虫を食べてくれるのは農家にとってはありがたいですが、梨やブドウなどの果物やブロッコリーなどの野菜も食べることもあるので、害鳥にもなります。虫を食べるのでムクドリの糞はかなり臭い匂いがします。集団ねぐらの木の下では雨が降ると異様な匂いが立ち込めます。ねぐらの場所によってはムクドリの糞の中にセンダンの実のタネが多く落ちているところを見かけます。センダンのタネは結構大きいですが、実を丸のみしているのですね。

ムクドリが昼間でも群れている電線がありますが、ねぐらでしょうか?

夜になってもいるようならねぐらですが、昼間や日の入り前にくる場合はねぐらではありません。ムクドリは基本群れで行動することが多いので昼間でも群れで電線に止まったりします。またねぐらに入る前に電線に一度止まる場合もあるのでねぐらではありません。ムクドリのねぐらでは日の入りの前後から止まって、日の出前に餌場へ飛び立っていきます。ねぐらに入ってきた時30分~1時間程度とねぐらから飛び立つ前30分ほどの間大きな声でキュルキュルと一斉に鳴くのでねぐらの周辺では騒音問題になります。